昨夜は、ちょっと時間も使えて、しかも体力もまあまあ余力がある。と思って、めずらしく吉祥寺美術館まで出かけて行ったのでした。
どうしても観たかったんだと思います。
ここは舞台袖かいってくらい、はっきり言ってほぼ真っ暗な会場に等間隔で光る展示物。
それらを追ってゆけばひとつひとつ見えてくる、「銀河鉄道の夜」。
闇の奥、その光をたどってゆくうちに、慣れた物語の中に自分がすうっと入ってゆくのがわかりました。
こういう感覚、ひさしぶりだったな。と思って、特にいくつかの作品の前で立ちすくんだり、ああこれはこう描いたんだな、とちょっとほほ笑んだり。
いつも何かの展示に行くと、(主に技術的に)自分の中になにか活かせないかアレンジできないかと思って実際にたくさんのものを持ち帰れることが多いのだけど、なんだかこの日は全然違って、そういうよけいな欲目もあんまりなくって、
その圧倒される作品群の中、ほんの短い時間でも、本当に物語の中に行って帰ってこれた気がしています。
ちいさい頃はあたりまえだったことも、この年齢になると雑事がまとわりついて物語への入り込み方があまくなりがちだけど、こういう旅は、とても大切にしていたい。
ずっと。
ずいぶん昔に書いた「銀河鉄道の夜」にまつわる文章を、いくつか置いておきます。
今朝は寒いので、厚めの靴下をはいています。
秋物のコートとか着たほうがいいかな?と思ってネルと外を見れば、半袖で通学路をはしゃいでかけってゆく小学生たち。半袖かー。
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