うちのこぐまちゃんこと黒猫ネルは、私の作業中に自分アピールするのが大好き。
もう台所の机には乗り切らない長さに、びよーんと伸びては「えへへ」とこちらにじゃれかかってくるのです。
私はといえば、途方に暮れつつ、ツキノワグマ的に黒光りする長い猫の背をなでてみたりつまんでみたり。
この写真、まるでネルの自撮りですね。
寒さと年末の疲労ピークで、ちょっと…いや、だいぶ……動きがにぶくなってきました。
いや猫じゃなくて私の話です。
何を思ったのか、さきほど卵を10ケくらいことことゆでたところで、さて力尽きました。
明日角煮をつくろうとしていてね、その煮卵と、あとはにんにく生姜の漬け卵でも、作ろうとでも思ったんでしょうね。
猫が、親猫だと思っている人間に対して見せる「サイレントニャー」というのがあって、それはほぼ声を出さずに「(ニャー)」というくちのかたちをしてみせることなのだけど、
ネルはたまにサイレントで「(ニャー)」とか私に言いつつ、くちを開けたことにつられてそのあと続けて大あくびをこっそりしているのを、私はちゃんと知っています。
ネルはこんなに大きくなりました。
もう入りきれないお気に入りのかごに、体半分だけ入れて、ぼんやり暖房にあたっている姿の、なんて猫らしいこと。
むくむくのつやつや。
ちょっとまじめに長めに遊ぶと、すぐくたびれて、ごろんごろん寝ころがりたがります。
定刻(午前三時…)に甘え声で起こしにくるのはそろそろやめてくださいね。
明けがたいつも、台所で冷蔵庫にもたれてゆるい体育座りをして、その体と足の間に猫をくるむように抱っこして、毛布ぐるぐる巻きにして、たくさんの話をする。
ちょっと冷えた耳先や、ぐるぐる言う甘え声、そっと手にかさなってくる肉球。
かなわないな、と、すぐ思う。いつも。
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