★2024.4.29(月祝)朝
夕暮れ時、駐輪場に自転車をとりにいくと、
よその子が「あらおかえりなさいね」と、
手をついてお見送りしてくれました。
すっときれいな顔をして、いいたたずまいですね。
でも、この猫がものすごくだみ声でわおわお言いながらこのへんのマンションの住人を呼びつけているのも、実はよく見かけます。
きっとおやつをもらっているのでしょう。
先日、旧いお友達に遊びに来てもらって、おつまみを作ったりお酒を飲んだりしていました。
彼女との出会いは、私が大学4年の時までさかのぼります。
とある演劇ワークショップで一緒だった彼女と私はとくに話が合って(というか、なんでも知ってる彼女をすごいと思ってよく話しかけていたのかも)、その後もお茶したり映画を見に行って話し込んだりしていました。
私はやがて、その演劇ワークショップで一緒だった別の人の学生劇団にかかわるようになって(のちのちまでずっと仕事していた劇団のことです)、ずいぶんと忙しくなって引っ越したりもして、だんだんその彼女との手紙のやり取りも途絶えておたがいの連絡先もわからなくなってしまっていました。
そして去年の初夏。
七月堂さんで展示『星を放つ夜』を開催していた時のことです。
最後に来た女性が、しばらくして「あのう」と話しかけてきました。
「私、昔、池袋でワークショップで」
「え、**!?」
瞬時に、彼女だ!とわかって私はちょっとぞくりとしました。
私はSNS全然わからないので本当に申し訳ないのですが、展示『星を放つ夜』開催期間中、七月堂さんのスタッフの方が、新入荷の本のお知らせとともに「内藤利恵子展示『星を放つ夜』開催中」などとTwitterにてたびたびご案内してくださっていたとのことです。
そしてその記事がまわりまわっていって、とある詩人の方をフォローしていた旧い友人の目に留まって、
「あれ、これって内藤さんなんじゃないの…?」と気づいてくれたのでした。
もうほんと何十年ぶりかに。
そうは言っても
「いや…私の知っている内藤利恵子とは演劇人のはずなのでは…うーん、でもこの絵とあの字のペンの感じとかはもしかして本人…、あそっか内藤さんの卒論て谷川俊太郎だったっけ…えーでもなー」
などなど、さまざまに思いながらそれでも夜の七月堂までそれを確かめに足を運んでくれた彼女に、そのいくつもに重なったきっかけをつくってくださったたくさんのかたやものごとに、心から感謝しています。
演劇を始めたばかりで、まったく何者でもなかった頃の私をよく知っている彼女と話すのは今もとても楽しくて、芝居をやめることになった経緯やなんかのきついみにくい話はちゃちゃっと終わらせて、あとは家のひとをまじえてジャズやライブのいろんな話を聞いたり笑ったりしてね。
展示『星を放つ夜』じたい、ずっとすごく好きなバンドのアニバーサリーライブに刺激をうけて急に新しく決めたことだったし、これからの道のりのひとつだと思っていたから私はほんとに嬉しかったのです。
ちゃんと続きがあったことが。
今朝は、台所のちいさなテーブルで、これを書いています。
大きな海苔巻きみたいになってのびて眠っている黒猫と、おたがいを押しのけあいつつ。
そんなネルネルのポストカードを、隠しグッズのようにして作ったので、さりげなく自分のグッズ販売のあたりにまぜておきます。
じゃ、また。
みなさま今日もいい日でありますよう。
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