さてこんな夜ふけに、マフィンでも焼こっかなーなどと思っている内藤です。
『星を放つ夜』(3種類/すべてMサイズ)Tシャツ販売中です。
会場では袋に入っていますが、出してあててみても大丈夫ですのでぜひー。
袋にはそれぞれ、ご説明のカードが入っています。
ポストカードは2種類、販売しています。
路上でオカリナを吹いている「響け届け」。
また、詩「星を放つ夜」× 絵「放たれてゆく星々」のカードも、好評発売中です。
私が作りたい本とは、ページとは、こういうものではなかったか。と思わずうなずいてしまうようなカードです。
こちらは、朗読とオリジナル音楽が聴けるQRコードが入っていますので、それもあわせてお楽しみに。
先日、旧い大切な友人たちが、展示に来てくれました。
その時は夢中で話したけど、帰り道、ちょっと泣いたのを覚えています。
そのひとり、19歳の頃からの親友は、いつも私の憧れでした。
なにかの用をすませて七月堂の店内を出た時、10年以上ぶりの彼女が変わらぬ笑顔でかわいらしく立っていて、あらゆる時が巻き戻ったかのようでした。
何を話しても、なにもかもがナチュラルで、でも私も彼女もここまで来るのに気が遠くなるほどの年月やことがらを経てきていて。
また、出張コーヒーのいちばん最後のお客様が、コーヒーや店内をひととおり見た後、最後に「あの、昔、池袋のワークショップで」と話しかけてきた時、私は瞬時に
「え、**(苗字)!?」
と、きりかえしたのでした。
25年ぶりくらいでした。何を話しても伝わる聡明な彼女に、いつかまた会えたらと私はずっと願っていたのだと思います。
私が20代30代のほとんどを費やしてきたとある劇団の制作としての立場は、私を大きく育てまた大きく損ないました。
そこにいない私にひととして意味はあるのかとまで追い詰められてしまうような。
でも、その仕事に携わるより以前からの友人たちが、そこに垣間見えるはたち前後のおさない私、絵と詩と文学が好きで内向的で演劇や音楽に触れていたくて、なにものかになりたくてそれだけだったはずなのに、いつしかおそろしくなにものかになってしまうよりも前のただの素の私を、ちゃんと覚えていてだいじにしてくれていて、今現在会いに来てくれたこと。
それがただただ嬉しかったので、しずかに少し泣きました。
『星を放つ夜』そのとおりでした。
『星を放つ夜』、たくさんのかたがたのご来場、本当にありがとうございます。
たくさんのみなさまそれぞれとのエピソードは、描いても書いても書ききれないほど、私の日々を優しく強くしてくれています。
今はただ、好きな歌を聴いて、黒猫をだっこして、ぼんやり三日月を見ています。
みなさま、明日もいい日でありますよう。
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