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naitou

「ネルとふたりで繭の中」


最近は、黒猫ネルの背というかむくむくの腰あたりに頬をもたせかけてすやすや眠る夜が続いています。

しっぽでお話することの多いネルは、そのまましっぽで私の頭を、ぱたん、また、ぱたん、と、なぜてくれることもあります。


明けがた、ネルの呼ぶ声で目が覚めた私はまず「…えっと…体が動かない…」と思いました。

連日の準備作業と練習とかんがえごとで、メモリがいっぱいになっていたのでした。

今日いちにち、休養と準備にあてていてほんとよかったと思いつつ、そんな私の頭をなぜてくれるネルのしっぽのゆっくりした動きにつられて、

「いや…今起きたし…ぜったい二度寝とかしないんだから…」

などと思いながらも、今日ばかりはちょっとゆっくりすごすことにしています。



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