2022年、応援してくださったかたがた、ともにご協力してくださったみなさま、
どうもありがとうございました!
2023年も、どうぞよろしくお願い致します。
今年も、やりたいことがたくさんあって、素敵な花が咲いてゆくような日々であればいいなと思っています。
何もしない、人と会わない、ぼんやり眠り続けるお正月です。
もうずっと、楽な日がなくてね。
さすがに、はねてる髪の毛とか、部屋の隅の未決のものとか、かまってかまって甘えてくる黒猫とかが、気になってきました。
今度目が覚めたら、なんとかしますので…
ぐうー……
おおつごもりは、かけこみで、山田さんの出演するライブに行ってきました。
あまりにもくたびれてしんなりしている私が「もう無理だよう…もう出かけられないよう…」と倒れているところに、
何度か「でも山田さんのライブは行って来たら?」とすすめてくれた家の人に感謝します。
ライブハウスの受付で「今日のおめあては?」ときかれて、「…や山田さんです」とこたえる。
「おめあて」ってね。
なんか、かわゆいですね。
中二の頃、上級生が遊んでいる校庭をながめていたら、クラスのおませ女子が「りえのおめあての先輩は誰?」と、腕の内側を軽くつねってきた時以来の言葉かもしれなくてね。
ライブが始まるまでずっと、「おめあて」に替わり得る、うつくしいみじかい日本語とは…と考えていたのですが、確かに思いつかなくて。
「本日はどのアーティストを主に聴きたくてご来場されましたか?」なんて長すぎて、もぎりと会計と検温といろいろ全部ひとりでこなしている受付のかたに申し訳ないし、もしかしたらライブハウスではよく使う言葉なのかしら。
いちねんの最後、山田さんののびやかな優しい歌声が身にしみました。
あたりまえにあるような景色を歌っていながら、どうしてこんなに個々の情景をかさねてゆけるのだろうといつも思います。
聴いているひとがみな、自分にふりかえってゆく、すぎゆく未来。
それぞれの思いをひきだして、歌はしずかにひかりつづける。
前夜につくったという新曲と、大切に聴きなじんだ「memoria」に、私はつよく泣き出してしまいそうでした。
それだけ、まっすぐに優しく届く歌たちでした。
たくさんのひとの思いや日々が、この歌たちにのって、遠く近くめぐってゆく。
記憶はあたたかく、季節をこえる。
涙目で外に出て、あえて大通りから駅へと向かう。
あのガストの角を入ると、あの劇場へと向かう道で、かつて何度うちあわせしながら歩いたかわからない道に続く。
さっき聴いたばかりの歌と10数年前の自分がまざってしまわないように、もう泣かないように、空を見上げれば、昼の半月、おおつごもり。
そして明日は結婚記念日、と思う帰路。
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