ずいぶんとまた、冷え込みますね。
先日、あまりの寒さに、こたつからこたつ布団をはがして、普通の布団の上にかけて寝ました。
大判で分厚いこたつ布団、あたたかかったです。
と夜中に、かぼそく響く黒猫の悲鳴のような泣き声が。
「ぼくのこたつがないいいいい。ぼくのこたつがなくなっちゃったよううう」
そのへんにたたんでおいたこたつ敷の下にもぐりこもうとしては
「これこたつじゃないいいい、ぼくのこたつがないいいい」
寒い寒い夜のことでした。
このたいして広くない家に、ネルの籠ベッドは約3か所あって、さらにふだんからお気に入りのクッションや毛布もふんだんにあるわけで。
ちょっとこたつをばらしたくらいで、そんなに泣くんじゃありません、と言いきかせてみても、
「だってぼくこのおうちの王子さまなのに、えーん、こたつがなくなっちゃったようううう」と泣くばかり。
そうねえそうねえそうだわねえうんうんなどとこたえながら、黒猫をさっさとまるめて布団におしこんだら、なあんだとばかりに一緒にぐうぐう眠ってしまいましたとさ。
おしまい。
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