ついさっき、詩人の天沢退二郎氏が亡くなられたことを知る。
そのニュースに気づいた瞬間、「どうしよう…」と思わず言った。
いてもたってもいられなくなって、今朝もこのページを書いている。
子供時代の私が、どれだけ氏の物語に深く強く入り込んでいたかなどは、以前もここに書いたことがある。
大人になって一度だけ講演会にうかがって、物語にまつわる興味深いお話をいろいろ聞けたこと、帰って覚えている限りノートに書き出したこと。
ある一時期、ネットなどで、「天沢」をもじって「雨沢」という名前を自分で使っていたこと。
本のページをめくれば、とたんにひろがるあの世界。
もう「オレンジ党」には会えないのかな。
光車、まわったかな。
銀河鉄道の彼方に、どれだけの物語を連れていかれたのでしょうか。
すっかり涙ぐんでしまっていて、そうかんたんに「ありがとうございました」とか言えるわけではないのだけど、私は龍子でもエルザでもルミでもなくて、ほんとうにただの普通の女の子だったけど、あのいくつかの物語の中でちゃんと一緒に生きていられたと、今も思っています。
これからも。
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