「春が近くて」

先日、高校吹奏楽部時代の後輩に

「コードってわかる？」と、ふと訊くと

「いや、だって僕ら、コードの練習しませんでしたもん」と言われました。

そうだよなー。

和音はすぐわかっても名称と結びついていないのです。

というわけで、アコーディオンをかかえて、キーボードの前でせっせと耳と手で覚えてゆく今さらな私です。

譜の書き方やなんかもけっこう忘れていて。高校時代、休み時間は写譜ばっかりしてたのにね。

以前自分で作ったかんたんな曲たちを譜におこしてコードを入れていくのは、新鮮な作業で、これで今までの動画作品群（「ひかりのうた」「flower road」「リリカルキャラバン」での自分で作って弾いてる曲たち）も、ひとに渡せるかたちでとっておけますね。

最近、ネルが起こしに来ると、「あ、夜明けだ」と思うようになりました。

お外を見るのが大好きなネルは、夜が明けると「そろそろカーテンを開けてくださあい」と言いに来るのです。

そして籠ベッドでぬくまりながら、窓の外を行き交う人や車が少しずつ増えて明るくなってゆく朝の風景を、じっと見つめてはまた眠るネル。

昨日、いいこと思いついたので、思うままに書き出してみたり交通整理したり。

これくらいの混沌とした段階でゆったりと送る日々がそれはそれで楽しくて、もうしばらく、猫と一緒に自分の中にもぐっていようかなあ、でもそろそろ春だしなあ、ねえネルどうする？と訊いたら

「ぼくむずかしーこと全然わかんないでえす」と、黒猫は急に元気よく駆け出してゆくのでした。