ネルネルは、夜寝る前と朝起きた時、各30分くらいは、私とお話しないと気がすまない。
台所のせまいテーブルで、または描きかけの画材がひろがった作業机で、思うままにねそべりながら、彼はつやつやした毛並みの背を私に向けて、サイレントニャーもしくはゆっくりとしっぽを大きく振ってよこす。
私は、かなわないかもしれない約束を何度もくちにしては、ふぁさふぁさとしっぽパンチをくらうだけで、その世界には音もしないし暑くもない。
そう、きっともう、いいことしかない。
最近、このページの更新が間遠になっているのは、はっきり言って、眠いからです。
なにしろ、暑いのですよ。
だからすずしい夜になったとたん…なんだか…眠くなってきてしまってね…。
ちょっとくらい時間がないほうが、ペース配分がうまくゆくような気がしていていつも。
この気分でこの体調の時は、譜を書こう。とか、青がきれいな夜明けだから今は絵を描きたい。とか、えんぴつがうまく削れたから書ける一文がある。とか。
なんでもいいし、いつでもいい。
さして、準備はいらなくて、気軽にすうっと入って息づける日々でありたいなと願っています。
ふりむけば、隣室の布団の上で、魚拓のようにしずかに横たわった黒猫ネルが、待ち構えています。
「ぼく、ねむい。りえちゃんも、もう、ねむいはず。おふとん、あっためとくね」
というわけで、もう寝ます。
明日は早起きしなくちゃなのでね、おやすみなさい。
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