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naitou

「『ひとつだけ分かる星座』にいた日々」


この文章のタイトルを「ひとつだけ分かる星座」と書きかけて、あれ、このタイトルでなにか書いたことがある、と思った。

きっと、すごく昔、GOMES THE HITMAN

『ripple』を聴きこんでいた頃の当時のSNS(ミクシィ…?)の日記かなんかだと思う。

そのアルバムの中の曲の歌詞のひとつである、この言葉やメロディがとても気に入っていたから。


その頃、初めて吉祥寺の劇場で公演をうつことになっていた私や、私のいた劇団は、今思えばぎりぎりな小康状態を保っていたかのように思う。

いつもの下北沢をちょいと離れて、何ができるかをためしてみたい頃合いで。


たくさんのスタッフや関係者の表情もどことなく明るかったその日々。

わずか数人しか見ることができない設定で、日々つづられてゆく、私のごく個人的なせつない裏制作日誌。

そのPCから優しく流れくる『ripple』。

つよく鼓舞するでもなく、何かを示唆するでもなく、ただただ、静かに大切によりそってくれるその曲の数々は、当時の私をなぐさめては励ましていた。


きっと。

あの頃は、ほんとうに、いろいろなことがあったと思う。

たくさんのひとびとが行きかう地点として、その中心地にたつひととして、あらゆるできごとや感情を、見つめては胸にしまっては、くるしくなったりほほえんでみたり。

「あと何年こうしていられるだろう」と思ったり思わなかったりしていた。


先日の山田さんのツイキャスライブを見ていて、「ドライブ」のここの歌詞のところで、一気に思い出すものがあったので、今日のうちにここに書いておくことにします。

たくさんの景色を連れて、そののびやかな優しい歌声は続く。

そう、幾度生き直しても私にやまない記憶の数々さえも、いつかは天へとなじんで消えてゆける。歌だけは残る。響く。


ところで最近、自分の宿題が山ほどあってですね。

「てへ」なんて言えてるうちはまだ大丈夫なのね。

なにかとがんばりすぎな私は、何かやりとげるとだいたい体を壊しがち(盲腸とかコロナとかね)なので、いや、今回はそうじゃない方向で、楽しくでも真剣に、ものごとをすすめようだなんて思っています。ちゃんと眠ったりしてね。


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